2013年3月

南鳥島沖レアアース、中国鉱床10倍の高濃度も 

小笠原諸島の南鳥島沖で今年1月下旬に実施されたレアアース(希土類)泥の分布調査で、海底から回収した堆積物に最大で6500ppm(1万ppmが1%)という高い濃度のレアアースが含まれていたとする分析結果を、海洋研究開発機構、東京大学の研究チームがまとめた。

最大産地・中国の陸上鉱床は500~1000ppm程度で、今回はそれよりも10倍ほど高い濃度という。研究チームが21日午後、発表した。

レアアース泥は、ハイブリッド車、液晶ディスプレーなどに用いられるジスプロシウムやテルビウムなどの希少な金属を多く含んだ泥状の堆積物で、太平洋の海底下に広く分布している。

研究チームは1月下旬、海洋機構の深海調査船「かいれい」で、南鳥島の南側の排他的経済水域(EEZ)を中心に、水深5600~5800メートルの海底6か所にパイプ状の機器を入れて、堆積物を採取した。分析した結果、2か所の地点の泥で、5000ppm以上の濃度のレアアースが含まれていることが確認されたという。                                                   YAHOOニュース より抜粋

日本近海 海底に眠る宝 金・銀・レアアース…

日本近海では、メタンハイドレート以外にも、金や銀、銅のほか、ハイテク機器に欠かせないレアアース(希土類)などの鉱物資源も多く眠っている。沖縄や伊豆・小笠原諸島周辺には金や銀、銅などを多く含む海底熱水鉱床があることが判明。これらの海域全体で5千万トンの鉱物資源があると推定される。水深が700~1600メートルと比較的浅い場所にあるため開発がしやすいとみられ、経済産業省が埋蔵量調査などを進めている。 また、日本最東端の南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)内の海底には、レアアースを多く含む泥が大量に存在。周辺の埋蔵量は約680万トンと、日本のレアアース消費量の約230年分に相当するとの調査もある。メタンハイドレートと同様に技術革新により、探索できなかった海底での発見が続いている。政府は平成25年度予算案で、日本近海の海底にあるレアメタルの調査事業に36億円を充てるなど、海底にある国産鉱物資源の確保に本腰を入れようとしている。                                                   YAHOOニュース より抜粋

13年第一陣のレアアース生産計画を発表

中国福建省の経済貿易委員会は4日、同省がこのほど、2013年第一陣のレアアース生産に関する指令的計画を発表したことを明らかにした。レアアース鉱産物の生産量は970トン、製錬分離製品は1250トンとした。

省経済貿易委員会は関係部門に対して毎月生産計画を守っているかどうかの状況を検査するよう指示し、生産企業に対しては計画通りに生産し、管理を強化して生産・販売の台帳記入制度を構築し、計画生産集計グラフを定期的に提出するよう求めた。無計画な生産を行った企業、計画生産量を超過した企業には直ちに生産中止を命令し、製錬企業に対しては鉱産物の出所を調べ、レアアースを不法生産、仕入れ、販売した企業に対しては法的責任を追及する。

2012年第1四半期、福建省はレアアース鉱石と関連製品を前年比74.7%増の12.5トン輸出した。                                                   YAHOOニュース より抜粋