磁石はこんなところでも使われています
磁石は意外な所で使われています。ここではその一部をご紹介致します
携帯電話が小さい理由
なぜ多機能で便利な携帯電話があれほど小さいのだろう？と疑問に思った方がいらっしゃると思います。
実は着信音や通話音声のスピーカー、マナーモード時の振動を発生させるモータなどには、ネオジム磁石が使われているため
片手に収まるサイズになったのです。携帯で音楽を聴く人は沢山いらっしゃると思いますが小型スピーカーで、音を出せるのは、強力なネオジム磁石がカギを握っていたのです。
コピー機にも磁石が使われています
コピー機は「静電印刷」と呼ばれる静電気を用いた印刷方法を応用しており、ここでも磁石が使われています。コピー機に内蔵された帯電器は、静電気を起こしドラムにトナーを付着させます。
そのトナーを用紙に転写することがコピーの仕組みなのですが、その際、トナーをドラムまで運ぶために、フェライト磁石が使われているのです。
電子レンジと磁石
ボタン１つで簡単楽々に待つだけでいろんな食べ物を温めてくれたり、美味しくしてくれる「電子レンジ」。
その電子レンジの仕組みはボタンを押すとマイクロ波が中にある食べ物の水分を振動させているのですが、そのマイクロ波を放出する部品に実はフェライト磁石が使われているのです。
フェライト磁石がなければ電子レンジは無かったのかもしれません。
宇宙船と磁石
宇宙は無重力です。
そんな中で宇宙船でしっかり地に足を付けて歩くことができるのは宇宙船と宇宙服のブーツの下に磁石が埋め込まれているからです。宇宙開発の分野でも磁石は重要な役割を果たしています。
入歯の固定に磁石を使用
入れ歯と聞くと、残っている歯に金具を引っ掛けて支えるといったイメージがあると思われますが、実はこの入れ歯の固定にも磁石が使われているのです。
まず悪くなった歯を削り、強磁性体を持つ金属を埋め込みます。そして、希土類磁石を埋め込んだ義歯と、固定片を磁力によって密着。それにより、今までの入れ歯と違い、金具が不要となり、簡単な入れ歯の着脱が可能になったのです。
まさに、サマリウムコバルト磁石やネオジム磁石といった小型で強力な磁石の開発の賜物といえます。
冷蔵庫と磁石の関係
冷蔵庫にも磁石が使われていることはご存知ですか？
ドア部分に磁石があることで、ピタッとしまって中の冷気を漏らさないようになっていますね。実はそれ以外にも磁石は使われているのです。冷蔵庫や製氷機にはモーターが使われていますが、そのモーターの中にも磁石が入っているのです。
モーターと磁石
モーターは電気で動くイメージが強いですが、実はモーターの動作にも磁石が使われています。
導線に電流を流すと、周りには磁界が発生します。電流を流すことでできる『磁石のようなもの』を電磁石と言います。モーターを回転させるには、電気だけでなく磁力が必要です。
センサー
スマートフォンなどに広く使われる磁気センサーというものがあります。
磁気は目には見えませんが人々の身近にあります。磁気センサーを使えばそれらを検知することが出来ます。技術の進歩と人々のニーズの多様化で、いろんなセンサーが誕生しています。
医療機器と磁石
皆さんは、肩こりや腰痛でお悩みではありませんか？
みなさん、日頃悩まされる筋肉のコリですが、その原因は筋肉の緊張によるものです。
緊張状態の筋肉は硬化し、筋肉組織内の血管を圧迫していくのです。すると血行不良に陥り、老廃物が蓄積され、筋肉のコリに繋がります。そのコリを解消するために、磁石を使った医療機器があります。永久磁石を利用して作り出した磁場を、硬化した筋肉に作用させて、患部のコリを改善していきます。コリは血行不良が原因で起こる事が多いので、磁気を利用し、血行を改善することでコリを解消するのです。
ドアストッパー
普段何気なく使っているモノにも磁石が使われています。
玄関の扉にドアストッパーを付けている方は多いのではないでしょうか。
急な突風でもドアが勢いよく閉まることを防ぐために
強力な磁石でドアとストッパーをくっつけているので、
安心して開いておくことができます。
シールタイプのように剥がした跡が残ることもありません。
