中国商務省は27日、2012年第1回のレアアース(希土類)輸出枠を発表した。ジスプロシウムといった、エコカーやエアコンのモーター製造などに不可欠な重希土の輸出を、別枠で管理する方針を初めて表明。資源保護を一段と強化する姿勢を鮮明にした。
ハイテク製品の製造に不可欠な希土類だが、重希土は軽希土と異なり、資源分布が世界でも中国など一部に偏在。中国の輸出規制強化で、日本政府や企業は代替調達先の開拓に努めているが、重希土については中国に代わる調達先を探すのは難しく、その別枠管理は「輸出総量の削減よりも厳しい」(日中関係筋)との声も聞かれる。
今回輸出枠が割り当てられたのは、環境保護審査に合格した11社計1万546トン。一方、審査が継続中の17社に割り当てられた予備枠は1万4358トンで、合計枠は2万4904トンとなる。
YAHOOニュース より抜粋