中国政府は、レアアース(希土類)の国内における生産秩序の整備のほか、密輸の取り締まりにも力を入れている。権威筋によると、税関総署はこのほど13社のレアアース輸出割当企業の責任者を集めて、「レアアース輸出管理」についての座談会を行ったことがわかった。税関当局は引き続き密輸の取り締まりに力を入れるという。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
税関総署が座談会を開いて間もなく、中国工業情報化部も「レアアースの不法輸出取り締まり」についてのレアアース企業会議を開いた。「工業情報化部と税関総署が同時期に会議を開き討論したことは、政府がレアアースの密輸をさらに厳しく管理・統制することを意味する」と、レアアース協会のある責任者は話した。
中国は2007年からレアアース生産に対する指導的計画を実施し、輸出規制を行っている。09年に輸出と国内生産の集中的な管理・抑制を開始してから、価格が高騰し、密輸が横行するようになり、レアアース産業の是正における一大問題となった。
さらに、レアアース産業はさらに厳しい状況に立たされていることに注意したい。輸出割当量が消化されていない一方で、密輸が禁止しても繰り返し行われている。
中国税関統計コンサルティングサービスセンターの最新の統計によると、4月のレアアース輸出量は387トンで前年同期比93%減、前月比38%減だった。2012年1-4月のレアアース鉱石、金属、化合物の輸出量は3046トンで、前年同期比43%減少した。
YAHOOニュース より抜粋