三菱電機は8日、使用済みルームエアコンのレアアース(希土類)回収技術を開発し、4月から回収を事業化すると発表した。エアコンの省エネ性能を高めるのに欠かせないレアアースは、中国が生産・輸出規制を強化したため価格が高騰し、入手しにくい状態が続いている。そんな中、国内でリサイクルできる態勢を構築し、将来的にはレアアースの“自給自足”を目指す。
三菱電機が開発したのは、ルームエアコン用圧縮機のローター(回転子)に含まれるレアアースの一種、ネオジムを分離する自動解体装置。千葉市のリサイクル工場「グリーンサイクルシステムズ」に設置し、国内各メーカーの使用済みルームエアコンのレアアースを回収する。
同社は昨年、レアアースの価格高騰と調達不安を理由に家庭用と業務用エアコンの新製品の値上げを表明した。今後は自社製品に回収したレアアースを再利用することを検討するほか、レアアースの回収量を増やすために使用済みハードディスク駆動装置(HDD)から回収することも検討する。
YAHOOニュース より抜粋