10日(火)の上海総合指数 は2.69%上昇、終値は2285.74ポイント。上海市場の売買代金は前営業日と比べ289億元増加し、910億元。全面高の展開。レアアース、セメント、非鉄金属、金関連、石油・石炭、農業関連、航空などが大幅に上昇した。
10日(火)から11日(水)にかけて発表された主なニュースは以下の通り。
関係者への取材によれば、4大国有銀行による1月第1週の貸出増加額は500億元あまりに留まった模様。全銀行ベースでは1200~1500億元前後と予想される。2009年~2011年の1月上旬は強烈な勢いで貸出が増えたが、それらと比べると随分と落ち着いた動きとなった。ただし、ドイツ銀行の馬駿グレーターチャイナチーフエコノミストは、「不動産投資、輸出が鈍化する中、第一四半期の中国経済は減速するだろうが、1カ月当たりの新規融資純増額は増えるだろう。昨年下半期は1カ月当たり5000~6000億元程度を維持していたが、この水準では資金不足を和らげるには不十分。上半期の1カ月当たり新規融資純増額は8000~9000億元程度に達するだろう」と指摘している。(記者による取材記事)(21世紀経済報道)
全国社会保障基金の戴相龍理事長は記者の取材に対して、「国際的には地方の社会保障基金が株式投資を行うのは一般的である。株式投資比率は商業ベースの年金保険では25%以下、社会保障基金はそれより大きい40%以下が妥当であろう」と発言した。(記者による取材記事)(上海証券報)
中国証券監督管理委員会によれば、昨年末に投資者保護局を正式に設立させた。業務内容は証券先物市場の投資者保護のための規則作り、組織指導、監督検査、テスト評価など。(証券日報)
商務部、新華社が発表した1月に入ってからの最新の価格動向によれば、春節を控え、野菜、肉類、水産品、穀物油などの農産品価格が大きく上昇しているが、毎年恒例であり、供給力は豊富であり、一時的な現象とみられる。ただし、こうした状況で預金準備率の引下げの時期は春節後となるのではないかといった見方が広がっている。(経済参考報)
10日の上海総合指数は安寄りしたものの、小型株を中心に投資家の買い意欲は旺盛。終日資金が流入、出来高は一気に増え、チャートは2日続けての大きな陽線となった。投資家心理の改善は目覚ましい。ただし、価格帯別出来高を見るとここから先はやや重たく、戻り売りが嵩みそうな水準。明日、物価統計の発表を控えていることもあり、本日の上海総合指数は一旦小休止か。高値圏の小動きと予想。
YAHOOニュース より抜粋