中国の独占に変化起きるか…ロシア極東の大規模レアアース鉱山、まもなく採掘開始

中国の独占に変化起きるか…ロシア極東の大規模レアアース鉱山、まもなく採掘開始

日本の科学者が海底で大量のレアアースを発見したとの情報に続き、ロシア極東地域ではTomtorレアアース鉱山でまもなく採掘が始まるとの情報が出ている。同鉱山は世界最大のレアアース鉱山となる見通しだ。生意社が伝えた。

ロシアのメディアによると、ロシアの大手グループICTがロシアの国営企業Rostecと10億米ドル(約1000億円)を出資して世界で埋蔵量が最大となる鉱山の一つ、Tomtorレアアース鉱山の開発を進めている。同鉱山は面積が250平方キロメートルで、ロシアのヤクート地域にある。レアアースの埋蔵量は約1億5000万トンとみられ、イットリウム、酸化二オブ、スカンジウム、テルビウムなどが含まれる。同鉱山の採掘開始は、中国が世界のレアアース市場を独占する状況を変えるものとなると報じられている。

昨年から海外のレアアース鉱山が次々と生産を回復し、レアアース供給の枠組みが変化し始めた。米国ではマウンテンパス鉱山が生産を回復。同鉱山は世界最大のバストネス石鉱山で、品位が5~10%。確認埋蔵量は147万トンだ。またオーストラリアのマウント・ウェルド鉱山も昨年、生産を回復した。同鉱山で産出する製品は品位が高く、確認埋蔵量は140万トン、推定埋蔵量は600万トンを超える。

                                                  YAHOOニュース より抜粋