小型家電、輸出規制強化へ…レアメタル国内回収

小型家電、輸出規制強化へ…レアメタル国内回収

携帯電話やデジタルカメラなどレアメタル(希少金属)を含む小型家電製品のリサイクルを巡り、環境省は、レアメタル回収を進めるとともに、海外での不適切な処理を防ぐため、輸出規制を強化する方針を固めた。

  来年の通常国会に提出する都市鉱山リサイクル法案(仮称)で、相手国での処理状況を確認することを輸出業者に義務付ける。

  新制度では、小型家電を輸出する業者に対し、〈1〉種類や数〈2〉どの施設で処理するのか〈3〉運搬経路――などの提出を求める。規制は税関や警察などと連携して実施し、罰則規定も設ける。

  同省によると、小型家電から回収可能とされるレアメタルなどの有用金属は約28万トン(今年度試算)。このうち少なくとも約5万トンは中国などへ輸出されており、金額ベースでは約163億円に上る。

  一方、輸出先ではレアメタルを回収する高度な技術がなく、回収しやすい鉄や銅を取り除いた後、そのまま焼却処分されたり、不法投棄されたりして、環境汚染の原因になっている。                                                   YAHOOニュース より抜粋